EC離脱の影響か、メイ政権の方針か、外国人労働者に対する規制が厳しくなったんだとか。
娘の職場でもグリーンカードとパスポートで通用していたものが、いきなり「指紋付きバイオメトリックカードが必要」とホームオフィス(内務省)からのお達しが来たそうで、
カードが出来るまで仕事がストップされてしまいましたそうな。
急いで書類を作ってロンドンのホームオフィスにパスポートと一緒に提出したものの以後なしの礫。
さんざん待たせた挙句「リバプールの事務所に来い」だって。しかも£800以上の手数料も取られているとか。
またいろいろ面倒な手続きを覚悟でリバプールに行ってみれば、いとも簡単に交付されパスポートも戻ったそうです。
どこの国でもお役所仕事は腹がたちますねえ。
国民投票でEU離脱を決めたのに、もう離脱賛成派の中から後悔の声が挙がっているとか。
マスコミの過剰な離脱報道、リーダーの虚言、国民の軽挙妄動の結果だと思われます。
「EUへの拠出金を福祉にまわす」という説は嘘だったそうで、期待外れ。
EU側の対応も「単一市場参入の条件は四つの移動の自由を認めること」と厳しく、
イギリスに良いとこ取りをさせると追随する国が続出するかも知れないと危惧しています。
急激な株価下落とポンド安はひと段落したものの、今後の世界経済、国際情勢は予断を
許さない状況です。
さらに国民投票をやり直せという請願が400万通もあるという民意の混乱、スコットランドや北アイルランドの残留派の動向など、国内の不安定材料はイギリスの将来に暗雲を投げかけています。
予想に反してイギリスのEU離脱という結論が出されました。
これからのイギリスは果たしてどうなるのか?限りない疑問が噴出しています。
イギリス国内問題はもとより世界に及ぼす影響は計り知れないものがあります。
EUによってイギリスの産業、雇用は大きな打撃を受けました。
EUの規制と多くの移民・難民によってイギリスの労働者階級、特に地方の労働者と産業にとっては深刻な影響があったと言われており、都市部との格差が広がり、経済活動が衰退しつつあるようですし、政府は国内独自の政策も立てられないという政治的な束縛もうけています。
しかも莫大な拠出金も出し続けなければならず、経済、福祉を圧迫しているという状況に
我慢できないという根強い感情もあるようです。
もっとも投票率が75%未満で得票率が60%未満の場合は再投票という新ルールを施行するように求める署名が200万通を超え、下院の特別委員会が取り上げることになった
このイギリスの結果を受けていろいろな反応が現れています。
スコットランドでは残留派が過半数を占めて、再びイギリスから独立してECに加盟しようとする機運が生まれていますし、北アイルランドもアイルランドとの合併を求める意見が出ています。
逆にイギリスに同調してEU離脱を目指す国も出てくるかも知れないということです。